倉敷市真備町災害ボランティアに参加

倉敷市真備町災害ボランティアに参加

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倉敷市真備町災害ボランティア

2018年7月12日と13日、岡山県倉敷市真備町の災害ボランティアに参加しました。

大雨避難勧告が出てから約1週間。

倉敷市真備町の現地は既に水は引いてはいましたが、予想以上の被害の状況を目の当たりにして、洪水による被害の大きさを痛感いたしました。

水を含んだ畳の搬出作業が体力を奪う

私が派遣された場所は2日とも民家。

浸水をした民家の畳や大きなタンスや仏壇等の家具、そして電化製品等の被災家財の搬出作業が主な作業でした。

とにかくこの被災家財の搬出作業は体力が必要でした。そしてこの猛暑。

特に水を含み重くなった畳の搬出はかなりの重労働です。それが古く広い家だと何枚もあるのですのですから大変です。

古い畳になると、畳に腰が無くふにゃふにゃ。且つ、水も含んでいるのでただ水を含んだ畳以上に重く感じます。そういった畳を家の外に運び出すという作業がボランティアの体力を奪っていき、実際、2日目は私達の班9名中3名が途中で帰られるという状況でした。

体力が必要となるボランティア作業ではありますが、作業の種類も力仕事ばかりではないようで、仕分け等、一般的に女性向きの作業もあるようです。もしこの記事を読まれている方で今後ボランティアに参加される方は最初の作業の割り振りの時に確かめられたほうがいいかと思います(基本的に作業の割り振りをされる方が大まかな作業の内容を教えてくれます)。

ボランティアの作業時間、トイレの問題

西日本豪雨 倉敷市真備町災害

私が考える問題点としては作業時間の長さ。

私が行った1日目、7月12日の作業時間は現地真備町に着いてから現場の民家までの移動時間も含め約10時から13時までの4時間。

2日目、7月13日の作業時間は10時から15時までの6時間。

昼休みも少しは取ったとはいえ、この猛暑と力仕事で6時間の作業時間は前日が4時間だったこともあり、たった2時間多いだけでかなり長く感じました。また2日間共に現場近くにトイレがなく、長く感じる以上にトイレに行くこともできない状況では6時間の作業は物理的に無理があるのではないかと思います。

1回6時間の作業よりも1回4時間の作業にして、1日を2回に分けて現地に派遣された方がボランティアとしては体力的にも気持ちの上でも楽ではないでしょうか。

このようなことを考えながら作業をしていたのですが、本当に大変なのは、被害に遭われた民家の方々。

既に1週間も経ち、体力的にも精神的にもボロボロだと想像するのですが、私たちの前では努めて明るく、そして気丈に振る舞われ、共に作業をされている姿を見ていると、できる限りお手伝いをしなければと感じました。

本当に使える車、軽トラ

真備町のゴミ収集場に集まった軽トラ

また、今回の災害で「使える」と思ったのは軽トラです。

農家が多い地域だからとは思うのですが、軽トラ率がかなり多い。これは2日目、私が現場の民家からゴミ収集場まで何往復もしたのでわかったことですが、細い道でもガンガン行ける、小回りは効く、荷物(ゴミ)はかなりの量を積める、ある程度雑に扱える、実用的な車、仕事の車、軽トラという感じです。

水道が使えない

1日目の民家は水道から水は出るが飲めない。2日目の民家は水道は止まっていて、笠岡市や大阪から水の配給車が水を配りに来ていました。

2日目の民家の方が仰っていた言葉が印象的です。

「うちらはここでは下水のことだけをちゃんとしとけばいいと思っとった。じゃけど、そうじゃなかったなぁ。」

こういう災害時に見直されるのが井戸。

実際現場の近くに井戸は無かったのですがこういう記事がYahoo!のトップニュースに上がっていました。

断水続き、「井戸水ご自由に」 岡山・倉敷で開放広がる – 朝日新聞デジタル(Wayback Machine)

ちょっとここからは弊社のお客様の宣伝になってしまうのですが、山陽地研という弊社のお客様で岡山県を中心に中国地方、四国地方の井戸工事・ボーリング工事・地盤調査をされている会社があります。アットホームな会社で井戸掘り、井戸工事に関するのことでご質問等あれば、何でも気軽に教えていただけるのではないかと思います。

岡山県倉敷市の井戸工事・ボーリング工事・地盤調査会社 有限会社山陽地研

言うまでもないですが、ボランティアに参加されようと思っている方は飲み水の持参は必須です(水だけでなく、勿論食料も)。できれば水は1.5Lは持参された方が良いかと思います。

最後に

西日本豪雨 倉敷市真備町災害 ボランティア

ボランティア活動を通して、また、非日常の時、災害時、どいうことが問題になるのか、今後何を整備、デザインしていかなくていけないのか少しだけ分かった気がします。もしこれらのことを考え、街を再デザインしていく機会を与えていただけるなら是非参加してみたいです。

一緒にボランティア活動をした同じ班の方々、厳しい作業環境にもかかわらず、楽しく共に作業をさせていただき、ありがとうございました。

また、作業をさせていただいた民家の方々、とても大変なところ、常に明るく接していただき、本当にありがとうございました。

そして被害に遭われた全ての方が1日でも早く当たり前の日常を取り戻しますように。

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